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読書の部屋

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【読書レビュー】伝え方が9割

【読了日】 2019年6月27日

 

【書籍タイトル】

伝え方が9割

 

【著者/出版社】

佐々木圭一/ダイヤモンド社

 

【発刊/版数】

2013年2月28日 第1刷

2014年5月14日 第20刷

 

【自分流この本の本質は?】

伝え方にも型!型を使って感情へアクセス

 

【要約】

唐突ですが、「伝える(た)」とは、どういう状態になることだと思いますか?

 

使用される文脈により、いろいろ定義はあると思いますが、たとえば、ビジネスの場面を考えた場合には、

・顧客に、わが社の思いを伝える

・顧客に、問題事項を報告する

という使い分けをすると思います。

両者は「相手に知らす」という意味では似ていますが、なんとなくニュアンスが違いますよね?

・伝える・・・双方向。相手に興味を持たせる。

・報ずる・・・一方通行。相手の反応はひとまず脇においておく。

という定義ができると、僕は思います。

つまり、「伝える(た)」には感情が伴っており、相手にも共感してもらいたい時に使われることが多いのではないか、と。

 

 

著者の佐々木さんはコピーライターです。コピーライターは、上記で述べたように、「伝える」を通じて、相手に共感してもらい、相手のハートをキャッチするような文章をつくることが仕事です。

しかし、佐々木さんは、駆け出しのころは文章を書くことがド下手だったそうです。

 

そのため、下手を克服すべく、多様な書物を読み漁ったそうです。そこで気付いたのが

◆伝え方には共通のルール(型)がありそうだ

◆伝え方は思い付くものではなく、型に従えば簡単につくり出すことができそうだ

ということ。

 

本著には、そんな佐々木さんの生の実体験から生まれた、すぐに使える伝え方の型が載っています。

うまく思いを伝えられない、と思っている方も、本書を読んで、少しだけ意識すれば、すぐに相手に伝わる文章を身に付けることができると思います。

今回は、本著に書かれている、伝え方の型をご紹介します。

 

◆「NO」を「YES」に変える3つのステップ

 

ステップ1:自分の頭の中をそのままコトバにしない

ステップ2:相手の頭の中を想像する

ステップ3:相手のメリットと一致するお願いをつくる

 

(例)好きな女の子をデートに誘いたい。その子は、パスタが好きだ。

    ×デートしてほしい

   〇おいしいパスタ屋さんがあるんだけど、一緒にどう?

 

ステップ2は、更に、7つの切り口に分ける

 

切り口1:相手の好きなことで攻める

(例)デートしてください→おいしいパスタ屋さんがあるんだけど、一緒にどう?

 

切り口2:嫌いなことを回避するで攻める

(例)芝生に入らないでください→芝生に入ると、農薬の臭いがつきます

 

切り口3:選択の自由を与えるで攻める

(例)デートしてください→おいしいパスタ屋さんとおいしいピザ屋さんがあるんだけどどっちが良いかな?

 

切り口4:認められたい欲で攻める

(例)残業お願いできる?→君の企画はいつもすごく良いんだよ。だから今回もお願いできない?

 

切り口5:あなた限定で攻める

(例)忙しいと思うけど会議に出てくれない?→忙しいと思うけど、君がいないと始まらないんだ。悪いけど出てくれない?

 

切り口6:チームワーク化で攻める

(例)この問題解決してよ!→この問題一緒に解決しよう!

 

切り口7:感謝の言葉で攻める

(例)15:00から会議設定しといて!→忙しいのにいつもありがとう。15:00からの会議室を予約お願いできるかな

 

ここまで、ステップ2の7つの切り口により、「NO」を「YES」に変える型になります。

 

次は、「強いコトバ(相手に刺さるコトバ)をつくる5つの技術」です。

 

技術1:サプライズ法

(例)京都行こう→そうだ!京都、行こう

 

技術2:ギャップ法

(例)これはあなたの勝利だ→これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。

 

技術3:赤裸々法

(例)あなたのことが好き→あなたを見るだけで心臓がどきどきするくらい、あなたのことが好き

 

技術4:リピート法

(例)人民のための政治→人民の、人民による、人民のための政治

 

技術5:クライマックス法

(例)これは安価なんです→ここだけの話ですが、これは安価なんです

 

【あとがき】

 いかがだったでしょうか。すぐに使える伝え方の型、実際に使って、相手を共感させる伝え方を身に付けましょう!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。