【書感】チーズはどこへ消えた?
【読了日】 2017年10月22日
【書籍タイトル】
【著者/出版社】
スペンサージョンソン(原著)門田美鈴(翻訳)/扶桑社
【書感】
大ベストセラーですね。非常にシンプルで分かり易い。96ページしかありません。すぐに読了できます。
迷路に迷い込んだ2人の小人と2匹のねずみが、チーズを探し求めて試行錯誤する物語です。
この物語での“チーズ”は、“未来への希望”です。
それぞれ、以下の性格で設定されています。
A:試行錯誤せず、cut&tryを繰り返す。ただ、将来を本能的に嗅ぎ付ける能力をもつ
B:Aさん同様cut&tryを繰り返すが、Aさんが嗅ぎ分けたものを信じて即行動する
C:安住の地の変化にうろたえ、悩み分析するがどうにもならないと悟り将来へ向かう
D:安住の地の変化を信じようとせず行動に移さない。
それぞれが必ず、この4タイプに当てはまるのではないでしょうか。
物語がシンプルゆえ、これ以上書くと、ネタバレしそうなので、ここで止めておきますが、変革の激しい時代、どう考え、どう行動するかの正解はありません。自分への戒めでもありますが、アンテナを高くもち、他人に流されず、“自分で判断して行動する“ことが、これからの時代を生き抜くには大切なのではないでしょうか。
Cが発した、
“もし恐怖がなかったら何をするだろう”
という言葉が印象的でした。“恐怖”という言葉は、他にも当てはめて考えることが出来ると思います。固定観念や常識にとらわれず、ゼロベースで考え、何が自分の正解なんだろう、何を自分はしたいのだろう、と常に自問自答しながら行動していくことを意識づけしたいと思いました。
ちなみに、続編として、“迷路の外には何がある?”も2019年2月に刊行されました。こちらも読んでみようと思っています。
ピンときた方はぜひ、本著を手に取ってみてください。