今咲く花を摘もう

読書の部屋

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iQOS分解

 

【日付】2018年8月16日(木)

愛用していたiQOSのバッテリーチャージャーが壊れた。過去にも1度壊れたことがあり、その時は保障期間にて無償交換してもらったが、今回は2回目なので無償交換外。まだ1年ほどしか使っていないのに2回も壊れるなんて、壊れすぎだろ!!という印象は、iQOS愛用者であれば誰もが感じているところだと思いつつ、しばらく放っておいたが、せっかくなのでと思い、分解してみた。

  1)分解

  2)構成

  3)使用デバイス、部品点数、推定原価

  4)所感

 

1)分解

 これは思ったよりも簡単。両面のカバー、電池、プリント基板、スティックホルダーは全てはめ込み式になっているため、隙間にマイナスドライバーを挟み込んでいくだけで分解できる。ただし、最初に隙間を作るのがちょっと難しいかも。

それと、スティックホルダー部分とカバーは、2か所が両面テープで接着させており、剥がすのには多少力が居る(写真の細長い黒いものが両面テープ)。

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2)構成

 写真中央:本体

 本体両脇:カバー

 右上:Li-ion電池

 下のL字型:プリント基板

 一番右:スティックホルダーの半分(もう半分は本体一体型となっている)

 本体の左端の灰色四角:前面LEDのレンズ

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3-1)使用デバイス

 ◆Li-ion電池

  日本が誇るPanasonic製。Made in Japanの文字。

  型番:1UR-18650Z-C007A

  スペック:2900mAh/3.7V

  型番検索しても出てこないことから、iQOS専用品なのか(読み間違えていなければ)

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 ◆電子デバイス

  抵抗やコンデンサなど、普通のパッシブデバイスが並ぶ。最少サイズは1005サイズを使用しており、これまた特段すごいことは無し。抵抗はバラ抵抗と4連ネットワーク抵抗とを使用。LEDは上面発光の1色タイプ。クリーニングLEDは緑色と橙色に点灯/点滅する仕様だが、ここも1色タイプをそれぞれ配置していおり反転出力にて制御しているのだろうと想像する。

 基板を見る限り、主要デバイスは以下の3点。すべて、TI製。

  ◆BQ24190:USBアダプタバッテリーチャージャーIC

  ◆PS63020:昇降圧コンバーター

  ◆M430F5524:マイクロコンピューターユニット

 プリント板は層数、メーカー、基材は不明だが、UL/CSA認証取得品。評価用に使用すると思われるレジスト逃げの銅箔パッドも配備されており、それなりに考えて作られている感あり。

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3-2)部品点数

  目視で数えた限り、100点強。

3-3)推定原価

  電気系:¥1,500 、 機構系:¥1,000

  くらいではないか。製造費を考慮しても、¥3,000強と推測。

  スティックを分解してないので分からないが、これを製品として¥7,980で売っているとすれば、粗利40%程はとっているのだろう。

 

4)所感

 ハードウェアとしては特段すごい設計がされているとも感じず、特別なデバイスを使っているという感じも受けなかった。そのため、こうして分解してみると、初期の品切れ状態は何だったんだろうと思ってしまう。

 ただ、サイズ感や作りはよく考えられているんだろうと思う。サイズとしては電池とスティックホルダーが支配的な中、プリント板はその空きスペースを無駄にしないような大きさと形状にしている。恐らく、商品企画が主導して開発が行われたんだろうと推測(電気設計をやっている身からすると)。

 

 電気デバイスは少ないので、プリント板はさらに小型化できるだろう。電池とスティックの小型化が図れれば、本体の小型化は容易だと考えられる。

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